南極の風に吹かれて

極成層圏雲


2008081959syowa

撮影:2008/8/19 昭和基地


極夜の昼下がり
太陽は地平線の下にあって、夕焼け空のような昭和基地
上空に一筋の光る雲がある

「極成層圏雲(PSC)」

この雲は、ふつうの雲よりもっと高いところ、15〜30kmの上空に現れる
(ふつうの雲は、10kmくらいまで)
極夜でもこの高さまでは太陽の光が届いていて、その光を反射して光っている

もうひとつ、ふつうと違うのは、この雲は水のほかに硫酸塩や塩化水素を含む氷でできていること
この雲のできる高度はオゾン層のあたり
上空は紫外線が強く、フロンなどに含まれていた塩素がほかの物質と反応して、雲の成分となる物質が生まれる
南極上空の冬の気温は-80〜-90度にもなる
そんな低温で固体となった硝酸塩や塩化水素が雲を作るのだ

春、上空の気温が上がると、雲の氷が溶け、塩素が発生する
その塩素がオゾンを破壊して、南極上空にぽっかりと「オゾンホール」を作り出す
つまり、この雲はオゾンホールの元凶といえるのだ
 
オゾンホールは、年々大きくなっていたのが、最近はその拡大が収まったようにも見える
それは、フロンガスを使うことを世界中が止めたのが功を奏したと考えていい
フロンガスはクーラーや冷蔵庫、半導体工場などで使われていた
それを、完全に止めてしまったのだ
オゾンホールがなくなってしまうには、まだまだ時間がかかるけど
人類だってやれば出来るじゃないか
  

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by antarctic_mouse | 2008-08-19 19:56