南極の風に吹かれて

氷海と氷山群

2008080544syowa


8月、南極の冬
まだ日が短いとはいえ、太陽が戻り、
本格的な野外活動のためのルート工作が始まった
目的地は、昭和基地からスカルブスネスまでの約65km
数メートルもの厚さがあると思われる海氷の上を、雪上車で安全を確認しながら走行し、
安全で効率の良いルートを探して、目印の赤い旗を立てていく
危険なのは、クラックという氷の割れ目
しっかり凍っているように見えても、潮汐の影響などで氷に割れ目ができる
そんなのに落っこちたら命の保証はない
厄介なのは、氷山群
高さ数十メートル、長さは大きいものは数キロもあろうかという氷山が行く手を阻む
夏の間に海氷が解けて氷山が漂流し、前年と同じルートが引けるとは限らない
右からかわすか、左からかわすか
正解は行ってみないとわからない
そんなこんなで、一日に延ばせるルートは限りがある
南極大陸沿岸に設置した観測小屋を拠点に、宿泊しながらの作業が続く
できるだけルートを延ばしたい
作業は、薄明の時間も無駄にしない
気温はマイナス20度から30度
きらきらと美しい海氷の上を走行し、
昭和基地では見られない美しい風景が次々と現れ、
蜃気楼が伸び縮みし
夜空に星がきらめいた
忘れられない4泊5日の旅
 
 







[PR]
by antarctic_mouse | 2014-10-31 02:06